旧潮見橋を偲ぶ碑の紹介と橋名の話し
旧潮見橋の紹介(鹿児島市和田3丁目2)
旧潮見橋は、鹿児島市と指宿方面とを結ぶ交通の要衝に位置しており、明治23(1890)年、3連アーチの石橋として竣工しました。この橋は、国道225号の開通まで、交通の大動脈の一翼を担うとともに、周辺の景観と調和した美しい姿が人々に親しまれてきました。その後、和田川・木之下川流域の宅地化が進む中で、下流部の住宅密集地に対する大雨・台風時の浸水被害に対処するため昭和54(1979)年から木之下川の川幅拡幅・河床掘り下げなどの改良事業が進められました。旧潮見橋も架け替えが決まり、平成18(2006)年に解体されました・・・(旧潮見橋を偲ぶより抜粋)
[橋名についての話し]
橋には、橋の名前が刻まれています。そして、橋には「入口」「出口」があるのをご存じですか?
橋名は、親柱に直接刻まれたり、橋名板が取り付けられたりしています。一般的に、漢字表記の起点側が「橋の入口」、ひらがな表記の終点側が「橋の出口」と呼ばれています。一度、立ち止まって、いろいろな橋をじっくり見てください。
漢字「橋の入口」・ひらがな「橋の出口」
また、橋名板には、2つのタイプがあるようです。
①起点側(漢字河川名・漢字橋名)、終点側(ひらがな橋名・竣工年月日)
②終点側(漢字橋名・漢字河川名)、終点側(ひらがな河川名・ひらがな橋名)
ひらがな橋名の表記は、「〇〇はし」が多く、〇〇ばしではなく濁音をとっているのが通例
これには、「川の水は濁らず」といった意味が込められているようです。